中性脂肪が高い原因

中性脂肪値が高い10の原因

 

中性脂肪値が高い原因を知ってますか?

 

 

「それほど太っているわけではないのに何故?」と疑問に思う人もいると思います。

 

「太っている」から中性脂肪値が高いとは、必ずしもイコールではありません。

 

沢山ある血液検査の項目の中で、異常値が出る人の割合がいちばん多いのが中性脂肪値だと言われています。

 

中性脂肪値が、基準値以上に高いと「脂質異常症」と判断されて治療が必要になります。

 

中性脂肪値が高い人は、その原因を知って、早めに取り除く対策が必要になります。

 

そこで今回は、中性脂肪値が高くなる原因について解説します。

 

今、中性脂肪値が高い人は、是非、チェックしてみてくださいね。

 

 

中性脂肪が基準値以上だと脂質異常症と診断される

 

中性脂肪が基準値以上だと脂質異常症と診断されて治療が必要になります。

 

血中の中性脂肪値は50〜149mg/dlが正常範囲で、150 mg/dl以上が異常値です。

 

中性脂肪値が正常範囲を超えると「高トリグリセライド血症」と呼ばれ、脂質異常症と診断されます。

 

脂質異常症は、悪玉コレステロール(LDL)が多い場合、善玉コレステロール(HDL)が少ない場合も該当します。

 

中性脂肪値が正常範囲より高い人の割合は、男性が30代から、女性は50代から急に増えます。

 

女性は閉経で女性ホルモンの分泌が減ると中性脂肪値が高くなりやすいのです。

 

 

中性脂肪値が高くなる原因

 

中性脂肪値が高くなるもっとも大きな原因は「食べすぎ」です。

 

 

しかし、単にカロリー総量だけでなく、食材の種類や食べ方が大きく関係しています。

 

特に、中性脂肪値を高くするのは次のような食生活です。

 

  • 炭水化物中心の食事
  • 甘いものの食べすぎ
  • 脂肪分の摂りすぎ
  • 野菜不足
  • EPA・DHAの不足(魚不足)

 

食生活以外で中性脂肪値を高くする原因には次のようなものがあります。

 

  • 運動不足
  • お酒の飲み過ぎ
  • 喫煙
  • ストレス
  • 遺伝的体質

 

これらの中性脂肪を高める原因について詳しく説明します。

 

中性脂肪を高する原因の食生活

 

中性脂肪を高くする原因となる食生活について解説します。

 

炭水化物中心の食事は中性脂肪値を高くする

 

 

うどんにご飯が付いたいわゆる「粉もの定食」など、炭水化物が中心の食事は中性脂肪値を高くします。

 

炭水化物は消化されやすいので、食後の血糖値を急上昇させます。

 

血中の糖分(ブドウ糖)は全身の細胞に運ばれてエネルギーになりますが、急激な血糖値の上昇で余ったエネルギーは中性脂肪として蓄えられます。

 

一定時間に必要なエネルギーは限られているので、血糖値が急に上がると備蓄エネルギー(中性脂肪)に回される分が増えるのです。

 

炭水化物でも精製された消化の良いものは、より血糖値が急上昇します。

 

玄米よりも白ご飯、玄米パンよりも白いパンが中性脂肪値を上げやすい食材です。

 

量だけでなく、食べる順番も関係があります。

 

炭水化物を先に食べると中性脂肪値が高くなりやすいのです。

 

近ごろよく耳にする「食べる順番ダイエット」は、ご飯とお肉、野菜のメニューなら先に野菜を食べて、ご飯は最後に食べるというダイエット法です。

 

この食べる順番にダイエット効果があるのは、野菜→肉(魚)→ご飯の順番で食べることで消化管が食物繊維や脂肪でコーティングされて、炭水化物の吸収をゆるやかにするからです。

 

それによって血糖値の急上昇を防ぐことができます。

 

甘いものの食べすぎは中性脂肪値を高くする

甘い物(糖分)は炭水化物と同じように血糖値を上昇させて中性脂肪を溜める原因になります。

 

 

砂糖を多く含むスイーツは、炭水化物より血糖値を上げやすく、そのぶん中性脂肪値も上げやすい食品です。

 

消化済みともいえる「精製された糖」が多く含まれるのだから当然ですね。

 

スイーツには小麦粉など炭水化物やバターなどの脂肪分も多く含まれているので、総カロリーも高い食品です。

 

「甘いもの→血糖値の上昇」は一時的に心を安定させる効果があるので、ストレスがあるときなどは依存しやすいことにも注意が必要です。

 

糖質依存におちいると中性脂肪値はどんどん高くなります。

 

油分の多い食事は中性脂肪値が高くなりやすい

油分の多い食事は摂取カロリーが過剰になり中性脂肪を溜める原因になります。

 

 

食べ物に含まれる脂肪分は消化に時間がかかるので、すぐに血糖値を上げることはありません。

 

しかし、脂肪はグラム当たりのカロリーが炭水化物やタンパク質の2倍以上あるので、脂こいものをたくさん食べると摂取総カロリーが大きくなり、結局「備蓄」に回され中性脂肪が増えます。

 

野菜不足の食事は中性脂肪値を高くする

総摂取カロリーは同じでも、野菜や海藻など食物繊維を含む食品が不足すると中性脂肪値が高くなります。

 

 

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、とくに中性脂肪を減らす効果が高いのは水溶性食物繊維です。

 

水溶性食物繊維は消化管の中でゲル状になり、他の食物を包み込んで血糖値の急上昇をおさえます。

 

また、食物繊維は脂肪分を包み込んでその一部を未消化のまま排せつする働きもします。

 

食物繊維の1日の摂取量の目安は男性が19g、女性が17gとされていますが、60歳以下ではどの年代でもこの目安に達しておらず、とくに若い世代ほど不足しています。

 

平成20年の国民栄養調査では、20代がもっとも少なく、男性が12.8g、女性が12.5gとなっています。

 

魚不足はEPA・DHAが不足して中性脂肪値が高くなる

魚類(特に青魚)には中性脂肪を減らすオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)が含まれています。

 

 

同じ脂肪でも肉の脂肪と魚の脂肪では、中性脂肪値に対して正反対のはたらきをします。

 

魚の脂肪、とくに青魚に豊富に含まれるEPA・DHAは中性脂肪値を下げる効果が大きい栄養素です。

 

「和食」に対する世界の高評価のきっかけになったのはEPA・DHAの健康効果が発見されたことでした。

 

魚をよく食べる民族は肥満や心臓病が少ない、ということがとくに肥満大国であるアメリカに注目されたのです。

 

しかし、そのお手本の日本で戦後は食生活の西洋化が進んで、EPA・DHAが不足している人が増えているというのは皮肉な話です。

 

厚生労働省は、EPAとDHAをそれぞれ1日0.9〜1.2gくらい摂取することを推奨しています。これはサンマ100gに含まれる量(EPA0.8g、DHA1.3g)とほぼ同じです。

 

食生活以外で中性脂肪値を高くする原因

 

食生活以外で中性脂肪値を高くする原因にについて解説します。

 

運動不足は中性脂肪値を高くする大きな原因

食生活に次いで中性脂肪値を高くする原因になるのが運動不足です

 

 

運動が不足すると、摂取カロリーの消費量が減って備蓄エネルギー(中性脂肪)に回される量が増えるだけでなく、筋肉が細くなって基礎代謝(運動しなくても消費されるエネルギー)が下がります。

 

中性脂肪値を正常に保ち、肥満を予防するために、1日20分程度の有酸素運動を継続することが推奨されています。

 

お酒の飲み過ぎは中性脂肪値を高くする

お酒の飲み過ぎは中性脂肪の合成を促進して中性脂肪を増やします。

 

 

アルコールは肝臓で分解されますが、この仕事は最優先されるため肝臓のもう1つの大切な働きである脂肪酸の分解が後回しになります。

 

食物中の脂肪分は脂肪酸の形で体内に取り入れられ、肝臓で中性脂肪に再合成されます。

 

肝臓に分解されない脂肪酸が蓄積されると、中性脂肪の合成をうながす酵素が増えて、それが中性脂肪値を高くすることにつながります。

 

毎日多量のアルコールを摂取すると中性脂肪の合成が盛んになるのです。

 

また、アルコールの摂取過剰は肝臓自体に脂肪を蓄積させて脂肪肝の原因にもなります。

 

喫煙よって増えるコルチゾールは中性脂肪値を高くする要因の1つ

ニコチンには副腎皮質ホルモンの1種であるコルチゾールの分泌を高める作用があります。

 

 

コルチゾールは低血糖のときに血糖値を上げる役目があるホルモンですが、喫煙によっていつもコルチゾールが高い状態になると血糖値が上がって、それが中性脂肪値を高くする原因になります。

 

ストレスもコルチゾールを増やして中性脂肪値を高くする

精神的なストレスもニコチンと同じようにコルチゾールの分泌を増やします。

 

また、ストレスは交感神経を興奮させるので、それが血糖値を上げることにつながります。

 

自律神経の1つである交感神経は仕事や戦いのときに働く神経で、脳や筋肉にエネルギーを供給するために血糖値をあげる作用があるのです。

 

ストレスが原因でエネルギーを消費しない状況で交感神経が優勢に働くと、上がった血糖値はけっきょく中性脂肪の生産に回されることになります。

 

遺伝的な体質で中性脂肪値が高くなることがある

遺伝的な体質で中性脂肪値が高くなる人もいます。

 

遺伝的に悪玉コレステロールと中性脂肪値が高くなる「家族性III型高脂血症」という病気があります。

 

これは非常にまれな病気で、食生活に気をつけても中性脂肪値と悪玉コレステロール(LDL)が高くなります。

 

そこまでいかなくても、体質的に中性脂肪値が高くなりやすい人はいます。

 

この体質の人は、中性脂肪値が高い状態が続くと動脈硬化の進行が早くなるので、より生活習慣に気をつけて中性脂肪値のコントロールをすることが必要です。

 

まとめ

 

中性脂肪値が高くるなる原因について解説しましたが、いかがでしょうか?

 

中性脂肪値が高くなる原因は、食生活や生活習慣が大きく関わってきます。

 

その為、食生活や生活習慣を改善することで、中性脂肪値も正常値に改善することもできます。

 

ただ、中性脂肪値が状態が続くと、悪玉コレステロールにも悪影響を与え、動脈硬化を進めてしまいます。

 

中性脂肪値が高くても自覚症状がないことが対策がおろそかになりがちな理由ですが、元気で長生きするために中性脂肪コントロールの習慣をぜひ身につけたいものです。

 

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