中性脂肪値が高いリスク

中性脂肪値が高いリスク!脂質異常症は危険!

 

血液検査で中性脂肪値が高いと言われると不安になりますね。

 

 

では、中性脂肪値が高いと具体的にどんなリスクがあるのでしょう?

 

肥満に関係していることは分かりますが、それ以外はいまいちピンと来ないのではないでしょうか。

 

しかし、そのリスクは肥満の原因になるだけでなく広い範囲におよんでいて、ときには生命に関わるような重大な結果を招きます。

 

中性脂肪値が高くてもどこかが痛くなるわけでもなく、ほとんど自覚症状がないのも私たちがリスクを甘く見がちな理由です。

 

そこで今回は「ほんとうは怖い」高すぎる中性脂肪のリスクについて解説します。

 

血液の中性脂肪値が高いのは「脂質異常症」

 

血液の中性脂肪値が基準値より高いのは「脂質異常症」という病気です。

 

「脂質異常症」は生活習慣病の1つで、生活習慣病にはその他に「高血圧」、「高血糖(糖尿病)」、「内臓脂肪型肥満」、「心臓病」、「がん」などがあります。

 

高血圧・高血糖・脂質異常の2つ以上と内臓脂肪型肥満が合併した症状が「メタボリックシンドローム(通称「メタボ」)」で、健康上のリスクが高い状態とされています。

 

脂質異常は、以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、2007年以降は「脂質異常」と呼ばれるようになりました。

 

脂質異常は、血液中の「中性脂肪値」、「LDL(悪玉コレステロール)値」、「HDL(善玉コレステロール)値」のどれかに異常がある状態です。

 

このうち1つでも正常値から外れていると脂質異常症と診断されます。

 

異常と診断される数値は次のとおりです。(食後は数値が上がるので空腹時に測定します)

 

  • 悪玉コレステロール(LDL)が140mg/dl以上
  • 善玉コレステロール(HDL)が40mg/dl未満
  • 中性脂肪が150mg/dl以上

 

この3つはお互いに関係しあって健康にさまざまな影響を与えます。

 

特に、中性脂肪に注目すると、高すぎる数値はどんな健康上のリスクを生むのでしょうかを次に説明します。

 

高すぎる中性脂肪値のリスク

 

基準値を超えた高すぎる中性脂肪値のリスクについて説明します。

 

 

【リスク1】血液をドロドロにする

いわゆる血液ドロドロの状態とは、具体的には「血液の粘度が高まり血液の流れが悪くなった状態」のことです。

 

この状態になりやすいのは、次のようなときです。

 

  • 血液の水分が不足している時
  • 血糖値が高い時
  • 悪玉コレステロールが多い時
  • 中性脂肪値が高い時き
  • その他(炎症反応などで白血球の粘度が高い・赤血球が多いなど)

血液の粘度が上がり血液ドロドロの状態になると「血栓」ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症を起こすリスクが高まります。

 

【リスク2】動脈硬化を進行させる

高中性脂肪は悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らし動脈硬化を進行させます。

 

血液中の脂質である中性脂肪と、LDL(悪玉コレステロール)、HDL(善玉コレステロール)は、おたがいに密接な関係を持っています。

 

これらの脂質は肝臓で合成され、必要に応じて分解・再合成されますが、中性脂肪値が高いとこの代謝作用がうまくいかず、結果として、悪玉コレステロールを増やし善玉コレステロールを減らすことにつながります。

 

生活習慣病のリスクでもっとも怖いのが、それによって動脈硬化が早く進むことです。中性脂肪値が高い脂質異常も、動脈硬化を年齢よりも早めてしまいます。

 

高い中性脂肪値は「血管年齢」を高くするのです。

 

先ほど触れたように、高血圧は血管の内部にお粥状のコブを作り血管を狭くするとともに、血管の収縮・拡張の機能を弱めます。

 

コブがはがれて血管内をさまようと、どこかに詰まって血栓になります。

 

この血栓が脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす大きな原因になります。これは生命に関わる危険なリスクです。

 

【リスク3】高血圧を招く

高中性脂肪により血液ドロドロになると毛細血管での血流が悪くなり血管の抵抗が大きくなり血圧を上昇させると言われています。

 

このような血圧の高い状態が長期間続くと、血管の内壁が傷つきやすくなります。

 

血管が傷つくと、そこにコレステロールなどが溜まってお粥状のコブを作り、それが動脈硬化の大きな原因にもなります。

 

【リスク4】脂肪肝になる

脂肪肝は余分な中性脂肪が肝臓の細胞内にたまった状態です。

 

中性脂肪が内臓脂肪や皮下脂肪としてたまりすぎるのも困りますが、肝臓にたまるとそれ以上に健康上のリスクが高くなります。

 

脂肪をエネルギーに変える代謝活動をしている肝臓にはつねにある程度の中性脂肪がたくわえられていますが、肝臓全体の30%以上の中性脂肪が蓄積すると代謝活動に悪影響が出て脂肪肝と呼ばれます。

 

肝臓の仕事は脂肪の代謝にかぎらず、糖分の代謝、タンパク質の代謝、有害物質の解毒作用など多方面におよんでいるので、肝機能の低下は影響が大きいのです。

 

また、脂肪肝の状態が長年続くと、肝炎や肝硬変、肝臓がんになるリスクも高くなります。

 

まとめ

 

中性脂肪が高いリンクについて解説しましたが、いかがでしょうか?

 

中性脂肪値が基準値を超えてる場合は、脂質異常症として動脈硬化を進行させます。

 

さらに、悪玉コレステロールなど、関りある数値も悪化させてしまい、成人病も大きな原因となってしまいます。

 

中性脂肪値は、食生活や生活習慣を改めることで、ある程度は改善が期待できます。

 

動脈硬化が進行する前に、是非、改善に取り組みましょう。

 

 

参考:中性脂肪が高い原因
参考:中性脂肪を下げる食べ方
参考:中性脂肪下げる食物繊維の効果

 

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