中性脂肪を減らす飲み物

中性脂肪を減らす飲み物!成分と効果

 

手軽な飲み物で中性脂肪を減らすことができます。

 

 

食事のカロリー制限や運動で中性脂肪(体脂肪)を減らそうと努力している人には耳寄りな話ですね。

 

でも、中性脂肪を減らす効果があるとする飲み物は非常に種類が多く、どれを選んでよいか迷うのが実際です。

 

テレビのCMではいろいろな商品が「脂肪の吸収をおさえる」、「脂肪の燃焼を促進する」などの効果をうたっていますが、その成分や作用はよく分らないのが正直なところです。

 

今回は、中性脂肪を減らす飲み物の種類や成分、その効果について解説します。

 

中性脂肪を減らす飲み物の種類

 

中性脂肪を減らすといわれる飲み物には次のような種類があります。

 

  • 水溶性食物繊維を含む飲み物(特に「難消化性デキストリン」を配合したものが多い。)
  • 植物のポリフェノールを含む飲み物
  • 「EPA・DHA」を配合した飲み物

 

いろいろありますが、どれを選んだらよいのでしょうか?

 

それぞれの成分と効果について解説します。

 

 

水溶性食物繊維を含んだ飲み物

 

食物繊維を含んだ飲み物には中性脂肪を減らす働きが期待できます。

 

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、中性脂肪を減らす効果が大きいのは水溶性食物繊維です。

 

水溶性食物繊維には、皮下脂肪や血液中の中性脂肪値を減らす次のような効果があります。

 

  • 腸からの糖分の吸収のスピードをゆるめて、血糖値が急上昇するのを防ぐ
  • 消化管での脂肪の分解のスピードをゆるめて、食後の血液の中性脂肪値の上昇を防ぐ
  • 食事に含まれる脂肪分の一部を吸収せずに排せつする
  • 満腹感をもたらして、食べすぎを防ぐ

 

水溶性食物繊維にこのような作用があるのは、消化管の中で水分を含んでネバネバしたゲル状になるからです。このゲルが食物を包み込んで消化の速度をゆるやかにします。

 

水溶性食物繊維は野菜や海藻、果物などに含まれていて、1日に20g摂取することが推奨されています。

 

食事で推奨量を摂ることが難しいときは、食物繊維を配合した飲み物が便利です。

 

効果的な飲み方は、食前または食事といっしょに飲むことです。食後に飲んだのではその効果をじゅうぶんに得ることができません。

 

これは「食べる順番ダイエット」で野菜を先に食べるのと同じ理由です。

 

 

食物繊維(難消化性デキストリン)を配合した商品

 

難消化性デキストリンは水溶性食物繊維のひとつで、血糖値の上昇と脂肪の吸収を抑えて中性脂肪を減らす効果があります。

 

 

難消化性デキストリンはトウモロコシやジャガイモのデンプンを原料に作られた食品材料です。

 

難消化性デキストリンを配合した飲み物には次のような商品があります。

 

※カッコの中の数字は難消化性デキストリンの配合量です。

  • アサヒ 十六茶W  500ml (10g) 
  • アサヒ ファイバー7500  500ml (7.5g) 
  • アサヒ 三ツ矢サイダー プラス 350ml (5g) 
  • サントリー ペプシスペシャル 490ml (5g) 
  • キリン メッツ コーラ 480ml (5g) 
  • コカ・コーラ からだすこやか茶W  350ml (5g) 
  • キリン パーフェクトフリー 350ml (5g)  ※ノンアルコールビールです
  • サッポロ サッポロプラス 350ml (4g)  ※ノンアルコールビールです

 

このように、お茶やサイダー、コーラ、ノンアルコールビールと、いろいろな飲み物に水溶性食物繊維(難消化性デキストリン)が配合されています。

 

どの商品もカロリーはほとんどなく、サイダーやコーラもノンカロリーです。

 

これらの商品はすべて「トクホ」に指定されています。

 

トクホとは、消費者庁が許可した「特定保健用食品」です。メーカーが健康上の効果を示すデータを提出して、それに根拠があると認定されると「トクホ」の表示が許可されます。。

 

トクホが許可されると、データを示した健康上の効果について商品に表示することができます。

 

その他の食物繊維が豊富な飲み物

食物繊維が豊富なその他の飲み物を紹介します。

 

 

トマトジュースには水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれています。低カロリー(100g中18kcalくらい)なので、食前に飲むのにも適しています。

 

野菜ジュースも低カロリーですが、食物繊維を多く含むものとほとんど含まないものがあります。

 

食物繊維を多くふくむ野菜ジュースには、伊藤園の「食物せんい野菜」200ml(食物繊維10g)があります。

 

青汁にも不溶性食物繊維とともに水溶性食物繊維が含まれていますが、商品により配合量が違います。

 

食物線維の多い青汁としてはサンスターの「青汁粉末」があります。ふつう青汁の食物繊維は1杯(200ml)1〜2gですが、「青汁粉末」には3.6g含まれています。

 

果実ジュースにも水溶性食物繊維は含まれていますが、糖分を多く含むので食前に飲むには適していません。

 

ポリフェノールを含む飲み物

 

ポリフェノールには、脂肪の燃焼を促進して中性脂肪を減らす効果があります。

 

食物繊維を含む飲み物は食前に飲むのが効果的ですが、ポリフェノールを含む飲み物は食後に飲むのが効果的です。

 

主に次のようなポリフェノールがあります。

  • ミカンの皮などに含まれる「ヘスペリジン」
  • タマネギなどに含まれる「ケルセチン」
  • コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」
  • 緑茶に含まれる「茶カテキン」
  • ウーロン茶に含まれる「重合ポリフェノール」

 

みかんの皮などに含まれる「ヘスペリジン」

 

 

ヘスペリジンは未成熟の青い柑橘類の皮にとくに豊富に含まれるポリフェノールです。

 

ヘスペリジンは、炭水化物・糖質が脂肪酸に合成されるのを抑制する作用がある、最近注目の成分です。

 

ヘスペリジンを配合した飲み物には、伊藤園「スタイリースパークリングレモン」 500mlがあります。

 

1本にヘスへリジン340mgが配合されています。

 

レモン味と炭酸水がありまり、どちらもトクホです。

 

ヘスペリジンは、身体に吸収されやすいモノグルコシルヘスペリジンにして配合されています。

 

タマネギなどに含まれるケルセチン

ケルセチンは野菜や果物、緑茶などに含まれるポリフェノールのひとつで、とくにタマネギに豊富に含まれています。

 

 

ケルセチンには脂肪分解酵素のはたらきを活性化する作用があることが分っています。

 

ケルセチンを体に吸収されやすい「ケルセチン配糖体」にして緑茶に配合したのが、
「サントリー 伊右衛門 特茶」(トクホ)です。

 

メーカーのサントリーの実験では、毎日1本(500ml)を12週間飲んだところ、8週目から「脂肪面積の低減が認められた」といいます。

 

コーヒーに含まれるクロロゲン酸

クロロゲン酸はポリフェノールのひとつで、炭水化物を糖に分解する酵素のはたらきを阻害する作用があり、食後の血糖値の上昇をおさえる効果があります。

 

 

コーヒーにはこのクロロゲン酸が豊富にふくまれています。

 

クロロゲン酸を含むトクホ商品があります。

 

 

もちろん、他のコーヒー飲料や自分でいれるコーヒーにもクロロゲン酸は含まれています。

 

焙煎の深いものより浅いものの方が配合量は多いと言われています。

 

インスタントコーヒーにもクロロゲン酸は含まれていて、含有量はドリップ式のコーヒーと大差ありません。

 

茶カテキン

茶カテキンはお茶に含まれるポリフェノールで、脂肪の燃焼を助ける作用があります。

 

 

茶カテキンを含んだ飲み物で有名なのが、「高濃度茶カテキン」を配合した花王の「ヘルシア」シリーズです。

 

ヘルシア緑茶」「ヘルシア五穀めぐみ茶」など6商品があり、いずれも500mlあたり540mgの茶カテキンを配合していて、トクホの表示が許可されています。

 

やはりトクホの伊藤園の「カテキン緑茶」350mlが197mgの配合なのに比べるとかなり「高濃度」です。

 

「ヘルシア」のメーカーの花王は、高濃度茶カテキンを摂取すると肝臓の脂肪燃焼酵素が増えて脂肪の燃焼によるエネルギー消費が増えるとしています。(参考:茶カテキンによる体脂肪低減メカニズム

 

しかし、高濃度の茶カテキンを摂取すると肝臓に負担がかかるとする研究や事例もあるので、「これ1本で」というように集中的な飲み方はひかえるべきでしよう。

 

ウーロン茶に含まれる「重合ポリフェノール」

ウーロン茶に含まれる重合ポリフェノールは茶葉が発酵する過程でカテキンなどのポリフェノールが結合してできるものです。

 

 

重合ポリフェノールは単体のポリフェノールよりも脂肪吸収の抑制効果が高いとされています。

 

重合ポリフェノールを配合した飲み物には次のようなものがあります。どちらもトクホです。

 

 

EPA・DHAを配合した飲み物

 

青魚に多く含まれるDHA・EPAには中性脂肪を減らす働きがあります。

 

 

EPAとDHAは青魚に豊富に含まれている不飽和脂肪酸です。

 

消費者庁は2012年に発表した「食品成分の機能性の評価」で、EPAとDHAが血液中の中性脂肪を下げる機能を「明確で十分な根拠がある」としてAランク評価を与えています。

 

EPAとDHAはそれぞれ1日0.9〜1.2gくらい摂取することが推奨されています。(厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2015年版)

 

EPA・DHAを配合した飲み物には「ニッスイ イマークS 100ml」(トクホ)があります。

 

1本にEPA 600mg、DHA 260mgが配合されています。食事で摂取する分と合わせると、1本でEPAの推奨量をほぼまかなえることになります。

 

ニッスイ(日本水産)のドリンクというと、味はどうなが気になりますが、ヨーグルト味で、ふつうのドリンクとして飲めます。

 

イマークの詳しい商品説明はこちら

 

 

まとめ

 

中性脂肪を減らす効果がある飲み物を紹介しましたが、いかがでしょうか?

 

食物繊維を含むものは食前に、ポリフェノールを含むものは食中、食後に飲むのがおすすめです。

 

カロリーコントロールと併せて中性脂肪を減らす飲み物を活用することで、健康効果やダイエット効果がよりアップすることが期待できます。

 

是非、日頃の生活の中に取り入れてみてください。

 

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